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ILLF2010

開催概要

平成22年2月27日に石川県立音楽堂にてゲストスピーカーとしてミシュラン3ツ星シェフのアラン・デュカス氏、ザ・リッツ・カールトンホテル創業者のホルスト・シュルツ氏、人間国宝の中川衛氏、スーパーデザイナーのアレクサンダー・ゲルマン氏を迎え、第2回ラグジュアリー・ライフスタイル国際会議を開催し世界の富裕層旅行事業者に対して日本の地域資源の情報発信と、地元の観光事業者に対する海外富裕層受入れの為の意識喚起を行ないます。

■ 会議概要
日 時   :2010年2月27日(土)13:00〜17:00
場 所   :石川県立音楽堂 邦楽ホール
石川県金沢市昭和町20-1 地図 Googleマップ
スピーカー : ホルスト シュルツ
中川衛
アレクサンダー ゲルマン
アラン デュカス
髙木慎一朗
モデレーター:丹下憲孝

■ プログラム
TimeTopic
13:00-13:2020開会式
13:20-14:25 65 世界最高峰のホテリエが語る「おもてなしの真髄」とは
スピーカー:ホルスト シュルツ
モデレーター:丹下憲孝
休憩
14:40-15:3050 パネルディスカッション 「石川と世界の伝統工芸」
パネラー:中川衛、アレクサンダー ゲルマン
コーディネーター:丹下憲孝
休憩
15:45-16:40 65 対談「食とラグジュアリーライフスタイル」
スピーカー:アラン デュカス、髙木慎一朗
モデレーター:丹下憲孝
16:40  閉会式

主催者挨拶

The Real Japan いしかわプロジェクト推進協議会 代表 髙木慎一朗、小田與之彦

「第2回ラグジュアリーライフスタイル国際会議」の開催にあたり、多大なご理解とご協力いただきました関係各位に、心より感謝申し上げます。
私達協議会では、ラグジュアリーライフスタイルとは、「希少なものに価値を見出し、高質なものを希求する生き方である」との考えから、石川が持つ地域資源の魅力、ここに暮らす人々の魅力や人をもてなすマインドを、本物を求める世界の方々に広く知っていただきたいとの思いから活動を行っております。今回、石川という地域が持つ「財産」が、日本を代表できる大きな価値を見出し、新しいコミュニケーションの場所として提案できることになりました。
本日ここに世界のラグジュアリーマーケットをリードするゲストスピーカーの方々をお招きできたことを大変嬉しく思いますとともに、私たちの地域・日本の地方における活動と情報発信が、やがて大きな人の輪となり、いずれは、本当の価値を感じていただける方々に波及する日が来ることを願って止みません。このフォーラムが、人から学び、議論を重ね、世界へ提言できる場となるよう今後、回を重ねることができますことを強く希望します。また、日本の観光関連業界の皆様と世界のラグジュアリーマーケットとの「架け橋」となれば、主催者として、これに勝る喜びはありません。
今後とも皆様のご支援とご協力の程をよろしくお願い申し上げます。


石川県副知事 杉本勇壽

「第2回ラグジュアリーライフスタイル国際会議」の開催に際し、国内外から多くの皆様に石川県にお越しいただき、心から歓迎します。石川県には、加賀百万石の城下町金沢や、その400年に亘る歴史と伝統に育まれた伝統工芸、加賀料理などの洗練された食文化、さらには能登・加賀の四季折々の美しい自然、日本有数の温泉などの豊富な地域資源があり、世界に誇れる「本物の日本」の伝統や文化が今もなお強く息づいています。質の高い本物の伝統や文化、すなわち「本物の日本」を希求する世界のラグジュアリー層の方々にとって、石川県は、まさに極めて魅力的な目的地であると言えるのではないでしょうか。この国際会議を通じて、「本物の日本」が凝縮される「石川」が世界に発信されるとともに、石川の観光サービス業のラグジュアリーマーケットの開拓に向けた取り組みが、更に大きく拡がっていくことを大いに期待しております。


開催によせて

観光庁長官 溝畑宏

「第2回ラグジュアリーライフスタイル国際会議」の開催を心よりお喜び申し上げます。食・伝統工芸などにおいて魅力的な観光コンテンツを数多く有する石川においてこうした会議が開催されることは大変意義深いものであり、TheRealJapanいしかわプロジェクト推進協議会の小田、髙木両代表をはじめ、開催のためにご尽力をされた全ての関係の皆様に敬意の念を表します。観光庁では、観光立国の実現に向け、「訪日外国人旅行者数を将来的に3,000万人、その第1期として2013年までに1,500万人」との新たな目標の達成を目指して、大規模かつ効果的な海外プロモーションを展開することとしております。その中で、日本ブランドの価値を高め、高い経済効果が期待される海外富裕層旅行市場の取り組みについても力を入れて取り組んでいきたいと考えております。今回の会議のような取り組みをはじめとして、今後とも地域の活力・底力が最大限発揮されるよう、地方と国が連携してビジット・ジャパンキャンペーンや地方の国際化に取り組んで参りたいと思います。


プロフィール一覧

ホルスト シュルツ Horst Schulze

現The West Paces Hotel Group, LLC社長兼最高経営責任者Hilton Hotelsで働いた後、9年間Hyatt Hotels Corporationでホテル総支配人、Regional Vise President, Cooperate Vise Presidentとして働いた。1983年副社長としてRitz Carltonの立ち上げメンバーとして加わった。その後、Ritz Carltonの最高執行責任者兼社長を1988年から2000年まで務め2001年から2002年まで副会長として就任していた。在任中、サービス業界では初のマルコム・ボルドリッチ賞(国家経営品質賞)を1992年・1998年と受賞し注目を集めた。現在は、The West Paces Hotel Group, LLC社長兼最高経営責任者として、ホテルマネージメント会社を運営している。傘下にはSolis,Capella,  Ariga Spaを抱え、2010年には北海道のニセコにCapellaリゾートを運営させる予定。




中川衛 Mamoru Nakagawa

人間国宝(彫金)1947年、石川県金沢市生まれ。1971年、金沢美術工芸大学産業美術学科卒業。1974年、加賀象嵌の高橋介州に師事。主な受賞歴として、日本伝統工芸金工展文化庁長官賞(2000年)、日本伝統工芸展「朝日新聞社賞」(1988年)、日本伝統工芸展「日本工芸会保持者賞」(2001年・2003年)、MOA美術館第13回岡田茂吉工芸部門大賞(2002年)、伝統文化ポーラ賞優秀賞(2004年)。また、日本の工芸「現代と伝統」展(ロンドン)、日本の工芸〈今〉百選展(パリ)、現代の「日本の金工」展(コペンハーゲン)、わざの美伝統工芸の50年(ロンドン)への出展、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)への作品所蔵など、海外での活躍も多数。1982年、日本工芸会正会員。現在は日本工芸会参与・常任理時。1996年、金沢美術工芸大学教授就任。2004年、重要無形文化財保持者(人間国宝)認定。2009年、紫綬褒章受章。




アレクサンダー ゲルマン Alexander Gelman

ニューヨーク近代美術館(MoMA)に「あらゆる表現(メディア)において世界で最も影響力のあるアーティスト」として2001年に選ばれたアレクサンダー・ゲルマンは、ニューヨーク、ロンドン、東京を拠点に活動している。アーティスト、ミュージシャン、企業、協会団体とコラボレーションをし、プロダクト開発、出版、イベントプロデュースからブランディング、広告キャンペーン、テレビコマーシャル、ミュージックビデオの制作まで手がける。Apple,ナイキ、ターゲット、ワープレコード、ユナイテッド航空他、近年、山中漆器の「桼麗」、九谷焼の「九谷絢」とチェスを制作した。彼の作品は永久コレクションとして、MoMA、スミソニアン博物館、フランス国立図書館などが保存。イエール大学大学院、マサチューセッツ工科大学メディアラボの客員教授も務める。著書にベストセラー『Subtraction』(2000年刊)、『Infiltrate』(2004年刊)、日本文による最新作『アレクサンダー・ゲルマン:ポストグローバル』(2009年刊)は独特の視点で日本文化を取り上げ、90を超えるメディアが紹介した。




アランデュカス Alain Ducasse

1956年、フランス、ランド地方生まれ。食材に対する情熱は、家族の経営する農園で育まれた。料理人であり、クリエイターであり、実業家。世界各地の文化と多様性に強い好奇心を持つ。パリ、モナコ、ロンドン、ニューヨーク、東京と5つの格調高いレストランをはじめ、世界に20以上のレストランと4つのオーベルジュを展開。日本においては東京、銀座に「ベージュアラン・デュカス東京」、青山に「ブノワ」そして、大阪に「ル・コントワール・ド・ブノワ」がある。また、フランスを中心としたヨーロッパのホテル約500軒が加盟する「シャトー&ホテル・コレクション」の会長として、新しい旅の魅力を紹介している。
写真/Copyright : CNES-O.Pascaud




丹下憲孝 Paul Noritaka Tange

株式会社丹下都市建築設計 代表取締役社長
1958年東京都に生まれる。1973年学習院中等科卒業、1973年から1977年までスイスの全寮制高校LEROSEYに学ぶ。1981年ハーバード大学視覚環境学、エンジニアリング、応用科学卒業後、1985年ハーバード大学大学院建築学専門課程修了。20代はじめの夏、父丹下健三とともに30年来プロジェクトが続いていたボローニャへの出張に同行した折、建築家になる意思を初めて伝え、進路を決定する。1985年帰国し、丹下健三・都市・建築設計研究所に入所。1985年から1986年まで建設省に出向後、1987年同社取締役、1988年同社取締役副社長、1997年同社代表取締役社長を歴任。丹下健三が2002年9月4日89歳になり第一線を退く決意をし、設計業務の最高責任者を丹下憲孝とした事を機に、2003年1月これからの時代にふさわしい新しい体制で設計活動を行うべく丹下都市建築設計の代表取締役社長に就任し、その活動を本格化させた。主な作品に、アメリカ医師会本部ビル、フジテレビ本社ビル、東京ドームホテル、BMWイタリア本社ビル、上海銀行本社ビル、財団法人癌研究会有明病院、サルヴァトーレ・フェラガモ・フラッグシップショップ、モード学園コクーンタワーなど
写真:(c)上田義彦


パンフレット

ILLF2010のオフィシャルガイドをダウンロードしてご覧いただけます。(PDF:659KB)