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海豪うるる

「"ラグジュアリー"の語源は、ラテン語のラクサス=他のものより美しい。そこにしかないもの」と昨年のゲストスピーカーのエンリコさんがお話になっていました。私は、"ラグジュアリー"の本質とは、美術品のようなもので、それを鑑賞して楽しむような行為の中にあるように感じました。同じくスピーカーのソヌさんよりご縁をいただいて、シックスセンシズ・リゾート&スパの施設の1つに伺いました。美しい海に浮かぶ島、そこにある自然、その大地に育つ食材など、ソヌさんの目を通して選んだものが、彼の感性で"他のものより美しく、そこにしかないもの"へと仕立て上げられていました。会議への参画を起点にして、ラグジュアリーとは決して豪華なもの高価なものということではなく、人の力と感性で、美しく、唯一無二のものに創造された価値とそれを楽しむ行為の中に育まれるものだと強く感じる1年となりました。石川には既に多くのラグジュアリーが存在しています。この国際会議を通じ、様々な方々の力と感性によって、また新しいラグジュアリーが生まれ、それは世界の多くの人々を惹きつけることと思います。多くの皆様へ、その創造の場への参加をお勧めします。
■料理研究家 海豪うるる